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大阪FSR通信 vol.18 来年4月から労働条件の通知がメールでも可能に/社会保険・税手続の電子化についての最新情報

目次

1.来年4月から労働条件の通知がメールでも可能に

2.社会保険・税手続の電子化についての最新情報

来年4月から労働条件の通知がメールでも可能になります

■労働条件の明示

労働基準法15条では、労働契約を結ぶ際に、会社が労働者に労働条件をきちんと明示す
ることを義務として定めています。さらに、契約期間や賃金の支払い方法などの特に重
要な項目については書面の交付を求めています。

厚生労働省は、来年の4月1日から労働条件の明示についてFAXや電子メール等でも可能と
することを決定しました。書面として印刷できれば問題ないと判断したことによるもの
で、企業にとっては印刷や郵送にかかるコストや手間の削減となります。

また、LINEやフェイスブックなどのSNSについても労働条件を提示する際に利用
を認めることを検討するようです。

■労働基準法施行規則を改正

これは働き方改革関連法に基づく省令改正で、労働基準法施行規則第5条第4項に下記の
ただし書き以降の部分が追加されました。なお、労働者本人がFAXや電子メール等で
の通知を希望することが条件となっていることには注意が必要です。

【労働基準法施行規則第5条】

第4項 法第15条第1項後段の厚生労働省令で定める方法は、労働者に対する前項に規定
する事項が明らかとなる書面の交付とする。ただし、当該労働者が同項に規定する事
項が明らかとなる次のいずれかの方法によることを希望した場合には、当該方法とする
ことができる。

①ファクシミリを利用してする送信の方法
②電子メールその他のその受信をする者を特定して情報を伝達するために用いられる電
気通信の送信の方法(当該労働者が当該電子メール等の記録を出力することにより書面
を作成することができるものに限る。)

■施行までに基準公表も

今回の改正により、労使ともに利便性が高まることが期待されます。しかし、電子メー
ルやFAXで送信した際に本人が確実に受け取ったかどうかの確認の要否やメール送信する
場合の具体的なファイル形式(メール本文または添付ファイル等)などについては現時点
では明らかになっていません。今後、施行までになんらかの基準が示される可能性もあり
ますので注意を要します。

社会保険・税手続の電子化についての最新情報

政府が推進する社会保険・税手続の電子化についての最新情報が10月25日に内閣官房情
報通信技術(IT)総合戦略室より公表されました。企業が行う社会保険・税手続のオン
ライン・ワンストップ化や従業員情報の行政機関への新しい提出方法が示されており注
目される内容です。

■手続の見直しの必要性

現状の社会保険・税手続については、オンライン化されていない手続がある上、オンラ
イン化されている手続についても申請窓口は社会保険関係がe-Gov、国税関係がe-Tax、
地方税関係がeLTAXとそれぞれが独立して存在しています。このため、複数の手続を行う
にあたり、同一の情報を複数回にわたって提出する必要があり、非効率な仕組みとなっ
ています。そこで、特に企業に負担が生じていると考えられる従業員のライフイベント
に伴う手続について、マイナポータルを窓口としたオンライン・ワンストップ化の実施
を検討しています。

■オンライン・ワンストップ

オンライン・ワンストップ化とは、一つの電子申請窓口から複数の手続き・サービスを
一括して受け付け、申請がデジタルのみで完結されるようにすることを指します。マイ
ナポータルを活用した届出のしくみは次の通りです。

①企業は開発事業者のサービスを利用し、必要な届出データを作成
②企業がマイナポータルに当該データを送信
③マイナポータルは、手続ごとにデータを生成し、各行政機関等システムにデータを送信

マイナポータルを活用した社会保険の届出については、平成32年4月から順次、対象手続
等について必要な調整を行うとされました。

■従業員情報の新しい提出方法に係る構想

ワンストップ化の成果も踏まえた上で、一層の企業の負担軽減・行政事務の効率化を図
るため、例えば、政府が認定したクラウドに一度届出情報を登録すれば、申請者が重複
して情報を登録しなくて済むようにする仕組みの検討も示されました。

この仕組みの実現については、企業が提出を要する情報等の棚卸や技術的課題の洗い出
しなどを進め、平成30年度中にロードマップを策定し、以降順次、実現に向けて取り組
むとされています。

企業が行う従業員の社会保険・税手続のオンライン・ワンストップ化等の推進に係る課題の中間整理

マイナポータルについては先月号の大阪FSR通信もご覧ください。

☆★編集後記★☆
大阪FSR通信の12月号をお読み頂きまして誠にありがとうございます。次回以降も
皆様のお役に立つ情報をご提供できるように努力して参ります。ご意見等ございました
ら、ぜひご連絡ください。

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