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FSR通信 vol.69 年次有給休暇の時季指定義務/育児休業給付金の受給資格について/旧姓使用の雇用保険手続きについて

目次

ニュース&トピックス
・年次有給休暇の時季指定義務

気になる労務相談
□育児休業給付金の受給資格について
□旧姓使用の雇用保険手続きについて

ニュース&トピックス

年次有給休暇の時季指定義務

◇ 比例付与対象者・前年繰り越し分の年休含めず

厚生労働省は、4月1日に施行する改正労働基準法の「解釈」を都道府県労働局長
あてに通達した。同法第39条第7号に新たに規定した使用者による年次有給休暇
の時季指定義務に関する運用基準を明らかにしている。

同法第39条第7号によると、使用者は年休日数が10日以上の労働者に対し、その
うち5日について基準日から1年以内に時季を指定して付与しなければならない。

同通達では、パートタイム労働者など年休の比例付与対象者が、仮に前年度繰越
分の年休を合算して10日以上となったとしても、使用者の時季指定義務の対象と
なる労働者には含まれないとした。「年休10日以上の労働者」とは、あくまで基
準日に付与された年休日数で判断する。

一方、労働者が前年度繰越分の年休を取得した場合の取り扱いについては、その
日数分を使用者が時季指定すべき5日から控除することができるとした。前年度
繰越分の年休であるか当年度の基準日に付与された年休であるかについて問わな
いためである。

使用者が時季指定した年休を、その後使用者または労働者が変更せざるを得ない
ケースが想定できるが、この場合、使用者は、意見聴取の手続きを再度行い、そ
の意見を尊重すれば変更は可能。これに対し、原則的に使用者が時季指定した年
休日を労働者が変更することはできない。ただし、労働者に変更希望があれば、
再度意見を聴取し、その意見を尊重することが望ましいとした。

使用者が年休を時季指定した後に労働者が自ら年休を取得するというケースも考
えられるが、こうした例では、当初に使用者が時季指定した日に労働者が年休を
取得しなくても違反ではないが、使用者による時季指定は特段の取り決めがない
限り、当然には無効とならないとしている。

事業場が独自に設けている法定年休とは異なる特別休暇を労働者が取得した年休
とみなすことが可能かについても明確にした。特別休暇などによって取得した日
数は、使用者が時季指定すべき5日には含まれないとした一方、今回の改正を契
機に特別休暇を廃止して年休に振り替えるのは法の趣旨に沿わず、就業規則の不
利益変更法理に照らして判断される。

◆厚生労働省 年5日の年次有給休暇の確実な取得 わかりやすい解説

https://www.mhlw.go.jp/content/000463186.pdf

<気になる労務相談>

□ 育児休業給付金の受給資格について

Q:入社1年に満たない社員が育休を取得します。本人は育児休業給付金を受給したい
と考えているようですが、受給は可能でしょうか?

A:前職の被保険者期間と合わせて確認することで、受給の可否が決定されます。
育児休業給付金を受給するためには、育児休業を開始した日から遡って2年間にみな
し被保険者期間が12ヵ月以上必要となります(第1子の育児休業や本人の疾病等に
よる緩和措置あり)。

また有期雇用契約者の場合は、育児休業開始時において同一事業主の下で1年以上
雇用が継続しており、子が1歳6ヵ月までの間に労働契約が更新されないことが明ら
かでないことが必要です。

前職における雇用保険の資格喪失後1年以内に基本手当を受給することなく現在の
会社で資格取得した場合は、前職のみなし被保険者期間を合わせて育児休業開始日2
年間に遡って賃金支払基礎日数をカウントできます。

通常の添付書類の他、前職で発行された離職票をハローワークに提出し、受給資格の
確認となります。

□ 旧姓使用の雇用保険手続きについて

Q:結婚に伴い改姓する社員がいます。社内では旧姓の取り扱いを認めていますが、
雇用保険の氏名変更手続きは必要でしょうか?

A:戸籍上の氏名登録が必要となります。
旧姓に関しては「社内で旧姓を使用する場合でも、雇用保険においては戸籍上の氏名
を登録しなければならないため、氏名変更の手続きは必要」としています。

従来、被保険者が氏名を変更したときは速やかな届出を求められていましたが、事業
主の行う一定の届出または手続きに併せて行えばよいことになりました。

(資格喪失、転勤、育児・介護休業の賃金登録時、育児休業給付金の支給申請時
雇保則14条)

 

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